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バイデン氏、日本の防衛費増額「私が説得」発言を訂正 


 バイデン米大統領は27日、東部メリーランド州で開かれた2024年大統領選に向けたイベントで、日本の防衛費増額について「彼(岸田文雄首相)は既に決断しており、私の説得を必要としていなかった」と述べた。韓国との関係改善についても「先週のイベントで『私が説得した』と言ってしまったが、誤解を招くものだった。彼が私に改善する意思を伝え、私は支持したということだ」と発言を謝罪した。バイデン氏は防衛費増額や日韓関係改善を自らの「手柄話」にしていたが、日本政府から「日本自身の判断だ」との申し入れを受け、発言を修正した。

 ホワイトハウスが28日公表した発言録によると、バイデン氏は27日のイベントで、日本の防衛費増額について「日本で(岸田)首相と長い時間をともに過ごしたが、彼は既に決断していた。日本は初めて、軍事予算を劇的に増やし、欧州での戦争(ロシアのウクライナ侵攻)にも関与した。彼はそうしなければ、(中国の)台湾(侵攻)に青信号を送ると分かっていたからだ」と説明した。

 日韓関係改善についても「私は日本の首相と友人になり、彼は韓国との関係を改善していくと示唆した。そして彼は実行した。私はその考えを強く支持した」と述べた。バイデン氏は最近、日本の政治指導者の肩書きを「大統領」「議長」などと言い間違える例が相次いでいたが、27日は「首相」としっかり発言した。

 バイデン氏は先週の同様のイベントで、防衛費や日韓関係について「私が日本の態度を変えようと努力したのだ」と強調。「私は彼(岸田氏)を説得し、彼も『違うことをやらないといけない』と自分を納得させた。日本は劇的に軍事予算を増やした」などと誇っていた。【ワシントン秋山信一】

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