マイナ保険証、希望してないのにひもづけ 茨城 解除まで3カ月

　茨城県鹿嶋市で1月、本人が希望していないのにマイナンバーカードに健康保険証の情報をひも付けるミスが1件あった。市民がその場で解除を希望したが、解除通知が4月に届くまで約3カ月、登録された状態が続いた。

　市総務課によると、1月12日、カード取得で付与される「マイナポイント」の申請のため市役所を訪れた市民の手続きで、書類に「保険証とのひも付けを希望しない」とあったのを市の委託業者の担当者が見落とし、手続きを行った。その場で市民が保険証情報の登録解除を要請したという。

　厚生労働省は2月、自治体側のミスによる誤登録は本人の意思が確認できる書類が提出されれば解除できると全国の自治体に通知。厚労省による解除通知が4月25日に市に届いた。

　厚労省は6月5日、同種のミスが全国で5件あったと国会で説明した。市は「手続きする際に市民と最終確認を行うなど、再発防止に努める」としている。【川島一輝】