巡査部長、強力なエアガン「準空気銃」など39丁所持か 書類送検

　人を傷つける威力がある強力なエアガン「準空気銃」など計39丁を所持したとして、埼玉県警の50代の男性巡査部長が銃刀法違反容疑で書類送検されていたことが、県警への情報公開請求や取材で判明した。県警は3月29日付で、警察署に勤務していた巡査部長を減給10分の1（6カ月）の懲戒処分とした。巡査部長は3月末に依願退職したという。

　県警によると、元巡査部長の書類送検容疑は2022年12月13日、県内にある自宅で準空気銃18丁と模造拳銃21丁を所持したとしている。県警の聴取に「趣味で集めていた」という趣旨の説明をしたという。

　別事件の捜査過程で元巡査部長が準空気銃などを所持している疑いが浮上したという。県警は私的な行為に関する懲戒処分の公表対象を「停職以上」としており、今回の処分を公表していなかった。

　空気などを圧縮して発射する準空気銃は人にけがをさせる恐れがあり、06年に施行された改正銃刀法で所持が禁止された。【安達恒太郎、田原拓郎】