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ウクライナの反転攻勢「非常に困難な戦い」 米軍高官が指摘


 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は15日、ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で記者会見し、ウクライナが本格化させたロシアへの反転攻勢について「着実に前進しているが、非常に困難な戦いだ。(最終的にウクライナが優位に立つためには)相当の時間と犠牲が強いられるだろう」と指摘した。米欧が中心となってこれまでウクライナ兵6万人を訓練してきたとし、「ロシアが侵攻をやめるまで、ウクライナが戦う手段を提供し続ける」と強調した。

 ミリー氏は、ウクライナ防衛について各国の国防幹部が協議する関係国会合の終了後に会見した。ロシア軍について「数十万人の兵士が前線に沿ってざんごうに身を隠し、ウクライナの攻撃を待ち構えている」と説明。反転攻勢について「大規模な作戦で、その行方を見定めるのは時期尚早だ」と語った。米国だけでこれまでにウクライナ兵1万1000人を訓練し、現在も戦車の操縦や戦闘の訓練を実施しているとした。

 ウクライナ軍は反転攻勢で少しずつ領土を奪還しながらも、各地でロシア軍の激しい反撃に遭っている。米CNNテレビは、公開情報分析サイト「ORYX」の評価として、米国が今年に入って提供を始めたブラッドレー歩兵戦闘車16両が破壊や損傷により放棄されるなどしたと報じている。供与された全109両の約15%が数日間で失われた計算になるという。

 会見に同席したオースティン米国防長官は「戦闘による被害は把握している。ウクライナ軍は損傷した装備を回収して修理し、戦場に戻す能力がある。激しい戦いが続くが、最終的には持続性で優位に立つことが重要だ」と強調した。

 この日、NATO国防相会合も2日間の日程で始まった。弾薬の備蓄・生産強化や加盟国からの戦闘機供与の進め方など、ウクライナへの支援体制をどう維持していくかが主な議題となる。NATOのストルテンベルグ事務総長は15日、記者団に対し「ウクライナは成果を上げている。NATO同盟国の支援が戦場に違いをもたらしている」と語った。【ワシントン鈴木一生、ブリュッセル岩佐淳士】

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