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トランプ前大統領、無罪主張 機密文書持ち出しで連邦地裁に出廷


 機密文書を自宅に持ち出したとして起訴されたトランプ前米大統領(76)は13日、南部フロリダ州マイアミの連邦地裁に出廷した。米メディアによると、トランプ氏の弁護士は、スパイ防止法違反の罪など37件の起訴内容を全て否認し、無罪を主張した。2024年の大統領選を目指すトランプ氏は、民主党のバイデン政権が「政敵を攻撃する武器として司法権力を使っている」と批判し、支持拡大を図っている。

 トランプ氏が起訴されたのは、3月に不倫疑惑の口止め料支払いで財務記録改ざんの罪に問われたのに続いて2件目。米大統領経験者の起訴は初めて。

 報道によると、トランプ氏は、刑事司法手続きに従って身柄が一時的に拘束され、指紋も採取された。「容易に判別できる」として顔写真は撮影されず、手錠もかけられなかった。検察側が「逃亡の恐れはない」として無条件での保釈を提案し、裁判所に認められた。

 認否手続きは約45分間。トランプ氏は腕組みして座り、時折、隣の弁護士と言葉を交わした。判事の前での発言はなかった。裁判所周辺にはトランプ派、反トランプ派の双方が集まったが、大きな混乱はなかった。トランプ氏の車列が裁判所を出る際、しま模様の囚人服を着た反トランプ派の男性が車列の前に飛び出す一幕があったが、警察当局がすぐに排除した。

 トランプ氏は裁判所を出た後、支持者が集まるマイアミのキューバ料理店に立ち寄った。翌14日は77歳の誕生日で、支持者らはバースデーソングを歌って祝った。トランプ氏はソーシャルメディアに「ありがとう、マイアミ。米国にとってこんなに悲しい日に、あんなに温かく迎えてくれた」と投稿した。

 今後の公判は、トランプ氏が大統領在任中に指名したキャノン判事が指揮する。キャノン氏は、連邦捜査局(FBI)が22年8月にトランプ氏の自宅から機密文書を押収した後、トランプ氏側の要請に基づいて第三者による文書の検証を命じ、捜査が一時停滞した経緯がある。トランプ氏側が大統領選への影響を避けるため、公判前整理手続きや公判の長期化を図る可能性があり、審理の進め方が注目される。

 起訴状によると、トランプ氏は21年1月に大統領を退任した際、機密文書をフロリダ州の自宅に持ち出した。米軍の核兵器に関する情報も含まれ、倉庫やトイレなどに保管していた。国立公文書記録管理局(NARA)の要請や連邦大陪審の召喚状による命令を受けても、一部の機密文書しか提出しなかった。弁護士に「全ての機密文書を提出した」と虚偽の説明もさせており、司法妨害の共謀や文書の不正隠蔽(いんぺい)、偽証などの罪にも問われている。【ワシントン秋山信一】

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