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トランプ氏「最も恐ろしい権力乱用」 機密持ち出しで起訴に反発


 トランプ前米大統領は10日、南部ジョージア、ノースカロライナ両州の共和党の集会で相次いで演説した。機密文書持ち出しで8日に起訴されて以降、公の場に姿を見せるのは初めて。「起訴は茶番だ」と改めて潔白を強調。民主党のバイデン政権が司法当局の背後で糸を引いていると一方的に主張し、「米史上で最も恐ろしい権力の乱用だ」と述べた。

 トランプ氏は2021年1月の大統領退任時にホワイトハウスから機密文書を持ち出した。当時について「ホワイトハウス脇の路上に(文書が入った)箱を置き、フロリダ州(の自宅)に運ぶためのトラックを待っていた。誰でも写真を撮れる状態だった」と強調。「スパイ行為をしようとしていた、というのならまずいやり方だった」と冗談を交えながら「悪意」がなかったと主張した。

 また、連邦捜査局(FBI)の強制捜査を受けたことに不満を示したが、連邦大陪審が命じた全ての機密文書の提出に応じなかったことなどには触れなかった。捜査を指揮したスミス特別検察官を「錯乱している」と批判。バイデン大統領も副大統領時代などの機密文書を持ち出していたことを挙げて「バイデンの身には何も起きない」と反発し、司法当局の対応の違いに疑問を呈した。

 演説では、ジョージア州フルトン郡のウィリス地区検事を「狂ったマルクス主義者」と侮辱する一幕もあった。ウィリス氏は、トランプ氏がバイデン氏に敗れた20年大統領選後に同州の州務長官に電話をかけ、「(票差を逆転できる)1万1780票を見つけてほしい」と圧力をかけた疑惑を捜査しており、今年夏にも起訴の可否が決まる見通しだ。トランプ氏は電話について「選挙結果がばかげていると思ったから不満を言った」と釈明。捜査の動きをけん制し、さらなる起訴を避けたい思惑があるとみられる。【ワシントン秋山信一】

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