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ウクライナ南部で戦闘 ロシア軍占領地域の分断狙い、反転攻勢か


 ロシアの侵攻を受けるウクライナでは9日、南部ザポロジエ州の露軍占領地域で両軍の激しい戦闘が続いた。欧米主要メディアが報じた。交戦があったのは、同州中部のオリヒウとトクマクの間で、トクマクは同州の要衝メリトポリなどにつながる拠点という。ウクライナ軍は既に反転攻勢に乗り出しているとみられ、同州では露軍占領地域に北方から進入し、東西に分断する狙いとみられる。

 一方、プーチン露大統領は9日、ウクライナ軍の大規模な反転攻勢が「間違いなく始まった」と述べたうえで、ウクライナ側は戦果を上げていないと主張。露国防省は9日、砲撃によってウクライナ軍の戦車を相次ぎ破壊したとする映像を公開した。

 欧米メディアでも、仏ルモンド紙はSNS上に流れている映像を分析し、ウクライナの戦場で破壊された戦車の中に、西側諸国が供給したドイツ製主力戦車「レオパルト2」やフランス製軽戦車「AMX―10RC」などが含まれていたと報じた。損傷したドイツ製の対空防衛システムの映像も確認されたという。

 英BBCによると、ウクライナ軍は過去数週間にわたり反転攻勢に向けた準備を加速させ、今月5日ごろから露軍占領地域への進入を試みているという。ウクライナは反転攻勢の開始を宣言しないと表明しているが、マリャル国防次官は9日、ザポロジエ州の中部や東部で戦闘が続いていると認めた。

 米シンクタンク「戦争研究所」は9日、ウクライナ軍が少なくとも四つの地域で反転攻勢を続けているとし、東部ドネツク州の激戦地バフムト周辺では1・2キロ程度前進したと分析している。

 前線から離れた住宅地に対する露軍の空爆も続いている模様だ。ウクライナメディア「キーウ・インディペンデント」によると、南部オデッサ州で10日未明、露軍の無人機攻撃があり、住民ら3人が死亡、少なくとも10人が負傷した。破片が高層住宅を直撃し、火災が発生したという。ウクライナ空軍は、オデッサ州や東部ハリコフ州で無人機35機の攻撃があり、20機を撃墜したと報告している。【宮川裕章(ブリュッセル)、松本紫帆】

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