動画投稿サイトで芸能人らを脅迫したなどとして、逮捕された元参院議員のガーシー（東谷義和）容疑者（51）が動画配信で少なくとも1億円以上の広告収入を得ていたことが、捜査関係者への取材で判明した。警視庁は巨額の収益を得る目的で過激な発言を繰り返していた可能性があるとみている。
捜査関係者によると、2022年4～8月、動画サイトの運営会社から、動画収益の管理会社の口座に毎月数千万円が入金されていた。その後、ガーシー容疑者本人や妹名義の口座に移されていたという。
動画投稿サイト「YouTube（ユーチューブ）」の収益はチャンネルの登録者数などに応じて変動する仕組みになっている。ガーシー容疑者のチャンネル登録者数はアカウントが凍結された22年7月時点で120万人を超えていた。
動画配信には複数の人物が関わっていたとみられ、警視庁は現在もアラブ首長国連邦（UAE）に滞在している人物もいるとみて捜査を進めている。
ガーシー容疑者は22年2～8月、俳優の綾野剛さんや経営者ら3人に対し脅迫を繰り返したなどとして暴力行為等処罰法違反（常習的脅迫）容疑などで逮捕され、6日に東京地検に送検された。【林田奈々、遠藤龍】
