ロシア西部ベルゴロド州のグラドコフ知事は31日、隣接するウクライナ側から激しい砲撃を受け、4人が負傷したと明らかにした。またロイター通信によると、ロシア当局は同日、ロシア南部でも無人機(ドローン)によって石油精製所の一部が損傷したとしており、ウクライナ軍のロシア領での攻撃が強まっているとみられる。
グラドコフ氏は通信アプリ「テレグラム」の投稿で、同州南部のシェベキノが31日に砲撃され、共同住宅や学校が損壊し、4人が負傷したと述べた。同州では30日にもウクライナから迫撃砲の攻撃を受け、3人が死傷。グラドコフ知事自身も27日に砲撃に見舞われたという。
また、ロシア最大の石油ターミナルがある南部ノボロシスク近郊では31日、ドローンによる攻撃を受け石油精製所で火災が起きた。ウクライナ側はいずれの攻撃についてもコメントを発表していない。
ロシアメディアによると、ロシアの首都モスクワと周辺地域では30日未明、ドローンによる攻撃が相次ぎ、プーチン大統領の邸宅近くにもドローンが墜落した。【エルサレム三木幸治】