拳銃所持容疑で出頭の58歳を逮捕 東京・町田の銃撃事件に関与か

　東京都町田市で26日夜、暴力団関係者とみられる男性が拳銃で撃たれ死亡した事件に関連し、警視庁暴力団対策課は27日、神奈川県警伊勢原署に拳銃1丁を所持して出頭した同県愛川町の職業不詳、佐々木誠容疑者（58）を銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。

　暴力団対策課によると、銃撃事件があった後の26日夜、何者かから神奈川県警に「町田市の事件の関係で午後11時半ごろに伊勢原署に出頭する」と電話があった。同県警からの情報提供を受け、警視庁の捜査員が同署に向かったところ、佐々木容疑者が1人で出頭した。所持していた拳銃には実弾は入っていなかった。

　銃撃事件は26日午後7時40分ごろ発生。JR町田駅前の喫茶店内や付近で男性が何者かに拳銃で複数回撃たれ死亡した。現場から男性2人が白い乗用車で逃走する姿が目撃されていた。

　暴力団対策課によると、佐々木容疑者の出頭時の服装は、町田市の事件現場から逃走したとされる2人組のうちの1人の服装と似ていたという。佐々木容疑者が銃撃事件に関与した疑いがあるとみて、同課は詳しく事情を聴くとともに、もう1人の行方を追っている。