starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

立てこもり容疑者説得に12時間、困難極め…県警本部長が語った心境


 中野市で4人が犠牲になった立てこもり事件。発生から約12時間後の26日未明、青木政憲容疑者(31)が立てこもっていた建物から説得に応じて出てきたところを、身柄を確保された。県警本部では26日正午から、小山巌本部長と山越哲刑事部長が記者会見し、困難を極めた一夜の状況を説明した。

 県警は警視庁や神奈川、新潟、愛知各県警から応援を得て、対応に当たった。

 小山本部長によると、電話などを使って説得し、政憲容疑者が投降する意思を示したという。誰が説得に当たったかは明らかにしなかった。政憲容疑者は玄関から出てきた際、両手を挙げるなどしており、何も手に持っていないことを確認した捜査員が、身柄を確保した。

 6人ほどの捜査員に囲まれて、捜査車両へ乗せられたが、政憲容疑者は素直に応じていたという。小山本部長は「最後、投降するまで(容疑者の内心は)分からなかったというのが、率直な気持ち」と説明した。

 夜間で周囲は暗いうえに、政憲容疑者が発砲する恐れもあって建物に近付けないなど、困難を極めたという。小山本部長は「(容疑者を)見逃すと大変なことになると神経を使った。すぐに投降してほしかったが、結果的に12時間ぐらいかかった」と当時の心境を語った。

 事件で住民の女性2人と警察官2人が犠牲になった。小山本部長は「哀悼の意を表するとともに、ご遺族に心よりお悔やみを申し上げる。警察官2人の殉職は痛恨の極みだ」と述べ、全容解明に向けて約100人態勢の捜査本部を設置した。

     ◇

 阿部守一知事は26日の定例記者会見で「痛ましい事件が普段静かな地域で起きた。亡くなった方の冥福を祈ると共に、ご家族に謹んでお悔やみ申し上げます。地域の人の不安も強いことでしょう」と述べ、中野市と共に地域住民の精神的サポートに取り組む考えを示した。【鈴木英世、白川徹、去石信一】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.