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ゼレンスキー氏が平和サミット開催提案 G7サミット拡大会合で


 ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、広島市で開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の拡大会合で、ロシア軍のウクライナ全土からの完全撤退やウクライナ領土の一体性の回復など10項目の和平案に言及し、国際社会の支持を取り付けるために首脳級の「平和サミット」を7月に開催することを提案した。ウクライナ大統領府が明らかにした。

 ゼレンスキー氏は2022年11月に10項目の和平案を打ち出し、ロシアとの和平協議を始める前提条件になるとしている。拡大会合でゼレンスキー氏は「侵略者が私たちの領土にとどまっている限り、誰もロシアとの交渉のテーブルにつくことはない」と強調した。

 ゼレンスキー氏は21日、広島市でバイデン米大統領と会談した。バイデン氏は新たに3億7500万ドル(約517億円)相当の弾薬や装備品をウクライナに供与すると表明。ゼレンスキー氏が求めていた米国製F16戦闘機の欧州各国からの供与を容認し、ウクライナ軍パイロットの訓練を支援する方針も直接伝えた。

 21日発表された新たな軍事支援は、高機動ロケット砲システム(HIMARS)用の砲弾、155ミリ砲弾、対戦車ミサイル「ジャベリン」などで、米軍の在庫から拠出される。米国防総省によると、ロシアがウクライナへの全面侵攻を始めた22年2月以降、米国の対ウクライナ軍事支援の総額は373億ドル(約5兆1460億円)に達した。

 一方、英国のスナク首相は21日、広島市内で記者会見し、米国が欧州からの供与を認めたF16戦闘機のパイロット訓練を今年夏に始めると明らかにした。

 ゼレンスキー氏は岸田文雄首相とも会談し「広島に招待いただき、大変感謝している。ウクライナの主権、領土一体性とウクライナの人たちに対する支持を表明していただき、一生忘れることはない」と謝意を述べた。【松本紫帆、金寿英、秋山信一、小田中大】

「東・南部、クリミア奪還不可欠」

 ゼレンスキー氏は21日夜、広島市内で日本語への通訳を通してウクライナ語で演説し、その後記者会見した。ゼレンスキー氏は「一部でも占領された地域をそのまま残せば、国際法が無効となる」と述べ、ロシアが一方的に併合を決めたウクライナ東・南部やクリミア半島の奪還が不可欠だと訴えた。また「ロシアを世界で最後の侵略国にしなければならない。自分や子供、孫たちのために、平和がほしい」と訴え、支援を求めた。

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