バイデン米大統領は21日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれた広島市で、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。
ゼレンスキー氏は会談の冒頭、ロシア側が「制圧した」と主張している東部ドネツク州の激戦地バフムトについて「(バフムトは)破壊され、何もないことを理解しなければならない。今では、バフムトは私たちの心の中にだけ存在している」と記者団に語った。
バイデン氏は、ウクライナへの新たな軍事支援を表明し、「米国はウクライナが(ロシアの侵攻に)対応し、回復し、復興するのを支援していく」と強調した。
ゼレンスキー氏は21日、G7サミットの討議に参加した。ツイッターで「日本からアラブ諸国、欧州、中南米にいたるまで、(ウクライナの)和平案への支持を得た」と強調した。ウクライナは、ロシア軍の撤収と戦闘の停止▽ウクライナ領の一体性の回復▽戦争犯罪への裁き――など10項目の和平案を提示している。【秋山信一】