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藤井が「ビックリ」の手、渡辺は序盤から工夫 久保九段が見る名人戦


 渡辺明名人(39)に藤井聡太王将(20)が挑戦し、藤井王将の連勝で迎えた第81期名人戦七番勝負の第3局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、大阪府高槻市など地元主催)が13日、高槻市の高槻城公園芸術文化劇場で始まった。立会の久保利明九段は「藤井王将が4四歩と角道を止めたのはビックリ。お互い工夫する将棋になりました」と言い、1日目は穏やかな進行と予想した。

 タイトル戦の立会を何度か務めてきた久保九段だが、名人戦の立会は初めて。藤井王将が勝って一気に最年少名人記録更新に王手をかけるか、渡辺名人が踏みとどまるかの大一番。「滞りなく終えるのが仕事なので、何事もなく過ごせるように頑張ろうと思います」と気を引き締めた。

 第1局、第2局と力勝負が続いた今シリーズ。「渡辺名人が自分の形で戦おうと、序盤から工夫をしていました。定跡というより、自分の形を研究して戦っている。藤井挑戦者は、その工夫に対していつも通り自然な対応を心掛けて指していた印象です」と振り返った。

 第3局1日目午前は、先手番の渡辺名人が矢倉、藤井王将が雁木(がんぎ)に構えてじっくりとした展開となった。「序盤から難しいところがあるので、そう早く進まない。駒がぶつかったあたりで封じ手になると予想します。渡辺名人は第3局で反撃ののろしを上げたい。藤井王将は勝って一気に行きたいところはあると思います」と見立てを語った。

 対局場の芸術文化劇場は3月にオープンしたばかり。大盤解説場が行われる大ホールは約1500席の広さを持ち、対局室はスタジオの一つに畳を敷き詰めてしつらえられた。「対局室は広々としていて対局者も指しやすいのではないかと感じました。今朝の両対局者は、駒を並べる時に一手一手、駒に心を込めながら並べている印象でした」と、対局開始時の様子を振り返った。【丸山進】

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