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ロシア軍、バフムトで後退「ウクライナが本格的な反転攻勢開始」


 ロシア国防省は12日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトの一部地域で、ウクライナ軍の攻撃により部隊を後退させたと発表した。ウクライナがロシアへの本格的な反転攻勢を開始したとの見方も出ている。

 露国防省によると、ウクライナ軍は、バフムト周辺の前線で1000人以上の部隊と戦車40両を投入して攻撃し、ロシア軍は兵力をより有利な場所に再配置したという。ウクライナ側の突破は阻止したとしている。

 一方、ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者のプリゴジン氏は12日、通信アプリ「テレグラム」に「ウクライナの反撃が始まった」と投稿。「ロシア軍がウクライナ軍の攻撃を十分に阻止していない」と非難した。プリゴジン氏はまた「ロシア軍の後退は戦術的な撤退ではなく、完全な敗走だ」とする音声メッセージも投稿。別の動画メッセージでは、「ウクライナ軍はバフムトを見渡せる高地を制圧し、(ロシア側は)12日だけで5平方キロを失った」と述べた。

 バフムト周辺の戦況を巡っては、ウクライナ軍が10日以降、自軍の大きな戦果を伝えていたが、ロシア側は否定していた。ウクライナ国防省の高官は12日、ウクライナ軍がバフムト周辺で、この1週間に約2キロ前進し、ロシア側は多くの兵力を失ったと発表した。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は11日に放送された英BBC放送などのインタビューで、ロシアへの反撃について、「大きな人的被害は受け入れられない。(西側から送られる)装備が届くまで、もう少し待たなければいけない」と述べていた。しかし、専門家の間では、今回の攻撃を含め、ロシアへの本格的な反転攻勢が既に開始されているとの見方も出ている。

 米シンクタンク「戦争研究所」は11日、ウクライナ軍がバフムト周辺で局地的な反撃に出て、ロシアの防御線を突破したとする報告書を公表。「バフムト周辺に配置されたロシア軍部隊の質の低さから、ロシアはウクライナ軍を包囲するという当初の目的を放棄した可能性がある」と分析している。【ブリュッセル宮川裕章】

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