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神戸のいじめ被害者、市教委に怒りにじませ 隠蔽の故意性否定で


 神戸市立小学校で18年前に同級生からいじめを受けた県内の男性(28)が12日、第三者調査委員会が学校と市教育委員会の組織的な隠蔽(いんぺい)を認める報告書を出したことを受けて記者会見した。市教委が「隠蔽は故意ではなかった」と一部に反論したことについて、「反省がみられない。報告書が出て18年間の苦しみがやっと終わると思ったが、これからも続くのだと感じた」と怒りをにじませた。

 男性は2005~06年にいじめを受けていた時、「楽になりたい」と死を何度も考えたという。その後の17年間は組織的な隠蔽行為に苦しんだ。いじめを打ち明け、親身になってくれたように見えた教師たちが「いじめはなかった」という態度に変わり、校長が「いじめを理由にした転校は認められない」と迫った。加害者側と裁判で争い、中学生時代には法廷にも立たなければならなかった。

「経験伝え、学校変える」

 大学を卒業し、現在は福祉関係の職に就く。一連の問題とは距離を置いた時期があり、父親(60)が対応の前面に立ってきたが、「僕も結婚を考えるような年ごろになり、未来の子どもたちのために、いじめに苦しんだ経験を伝え、学校を変えていかなければならないと思ったから」と初めて記者会見に臨んだ。

 男性は「教育長主導の再発防止は期待できない」として、市長主導で市教委の再生を図るよう求める要望書を久元喜造市長に提出した。教育長や当時の校長らとの面談も求めている。【山本真也、山本康介】

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