「アゲアゲさん」折田翔吾五段、順位戦C級2組へ昇級

　2020年に将棋の棋士編入試験に合格してプロになった折田翔吾五段（33）が10日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた第73期ALSOK杯王将戦（毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催）1次予選決勝で藤原直哉七段（57）に114手で勝利した。規定により、フリークラスから名人位につながる順位戦（毎日新聞社、朝日新聞社主催）C級2組への昇級を決めた。24年度の第83期順位戦から参加する。

　フリークラスから順位戦に昇級した棋士は11人目。折田五段は「フリークラス生活が3年ぐらいと長かったのでようやく抜け出せてうれしい」と喜びを語った。

　折田五段はこの日の勝利で直近の成績を20勝10敗とし、「良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上」の昇級規定をクリアした。また、王将戦は3期目の出場で初の2次予選進出となった。

　折田五段は16年、奨励会三段の時に年齢制限により退会。その後は将棋ユーチューバー「アゲアゲさん」として活躍しながら棋士編入試験を受験。3勝1敗の成績で4人目の合格者となった。【新土居仁昌】