新型コロナウイルスの感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ5類となった8日、マスクに感謝し供養する「マスク供養祭」が宮崎県日向市のJR日向市駅前の「あくがれ広場」であった。僧侶の読経する声が響く中、参加者は世話になったマスクを外して祭壇の箱に入れて感謝の意を示し、地域経済の再生を祈った。
外出自粛や飲食店の営業時間短縮といったコロナ禍の感染対策で3年間苦労した商店街と歓楽街の復興を図ろうと、日向商工会議所の主催。関係者約250人が参加した。
冒頭、商議所の三輪純司会頭(73)が「この日をけじめに、元の明るい元気な街にしていこう」とあいさつ。法要が営まれた後、獅子舞やなぎなた演舞、合唱、餅まきもあり、にぎわった。
参加した市内の会社員、佐藤裕樹さん(29)は「これを区切りに互いに素顔や笑顔が見えるコミュニケーションの取りやすい生活が戻ってくれば」と話した。【重春次男】