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殿様はやはり「殿様顔」 高い鼻に細い顎…長岡藩主ら11人の顔復元


 すっきりとした鼻筋に面長な輪郭からなる殿様顔――。新潟医療福祉大(新潟市北区)を中心とする研究チームは、江戸時代に長岡藩主を務めた牧野家ら11人の頭部の模型を一般公開した。実際の頭蓋骨(ずがいこつ)を元に復元。ずらりと並ぶ顔は、「まちなかキャンパス長岡」(長岡市)の4階展示ギャラリーで7日まで見られる。入場無料。

 歴代の長岡藩主を務めた牧野家は、江戸幕府の老中や京都所司代など要職を務め徳川将軍家との関係が深かった。過去の研究によると、歴代藩主からは徳川家などにみられる高い鼻やきゃしゃな顎(あご)など、いわゆる「殿様顔」の特徴があったという。

 新潟医療福祉大などは2016年から、17代当主の牧野忠昌さん(81)の協力を得て、長岡市内の墓所から昔の藩主の頭蓋骨などを掘り起こし、顔の復元に取りかかった。

 頭蓋骨をCTでスキャンし、そのデータをもとに3Dプリンターなどで復元した。今回展示しているのは4~11代の藩主や正室の計11人。骨格などから皮膚の厚さを推測し、粘土で皮膚を張りつけた。額など欠損していた部分も復元し、ほおのこけ具合なども忠実に再現した。研究用の遺骨を提供した牧野さんは「ご先祖様はこんなお顔だったのかと、すごく親しみを感じた」と振り返る。

 同大自然人類学研究所の奈良貴史教授(62)は「これだけの数の一族の顔を復元したのは日本で例がない。殿様顔をわかりやすく理解してもらえるのではないか」と話した。展示場に訪れた長岡市の石田あき子さん(64)は「頭蓋骨の復元に興味はあったが実際に見られる機会は貴重。代を経ても顔立ちが似ている」と熱心に鑑賞した。【内田帆ノ佳】

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