英国王戴冠式、露やイランは招待されず 中国副主席出席に批判

　ロイター通信は2日、チャールズ英国王の6日の戴冠式に、ウクライナに侵攻したロシアやその同盟国ベラルーシに加え、イラン、ミャンマー、シリア、アフガニスタン、ベネズエラの首脳が招待されていないと報じた。公式な招待客リストは発表されていないが、政府による人権侵害などが指摘されるこうした国々については招待を見合わせたとみられる。

　一方、北朝鮮とニカラグアは国家元首ではなく「上級外交官」クラスに招待状が送られたという。

　中国は韓正・国家副主席が出席する見通しだが、かつて中国共産党で香港政策を担当してきた韓氏に対しては「香港の民主化運動を弾圧した責任者」（英紙デーリー・ミラー）との指摘もあり、英与党・保守党議員らからは出席について「言語道断」と批判の声も上がっているという。

　戴冠式には日本の秋篠宮ご夫妻をはじめ、ジル・バイデン米大統領夫人、マクロン仏大統領ら約2000人が出席する見通し。【ロンドン篠田航一】