自作の吹き矢で野良猫にけがをさせたとして、埼玉県警は2日、熊谷市柿沼、無職、田口富夫容疑者(64)を動物愛護法違反容疑で逮捕した。「軽い気持ちで遊び半分でやってしまった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は4月28~29日夕までの間、同市の熊谷荒川緑地で、野良猫に自作の吹き矢を発射し、けがをさせたとしている。
生活経済課によると、29日夕、同市河原町の民家で背中に長さ約10センチの矢のようなものが刺さった猫が見つかり、住民が110番していた。容疑者は昨夏、荒川河川敷で吹き矢を放ち、熊谷署から注意を受けており、今回の事件への関与が浮上した。矢は長さ約20センチの鉄の棒を加工して自作したもので、自宅からは筒や数十本の矢が押収された。
猫は30日夜、発見場所と同じ民家の敷地内で保護された。市内の動物病院で手術を受け、無事だという。【成澤隼人】