沖縄県宮古島周辺で陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故で、海底に沈んだ機体の引き揚げに向けた作業が2日朝、始まった。海底の機体の一部を網で包むなど最終的な手順を確認し、波の高さや潮流の強さを見極めた上で、引き揚げが可能かを判断する。
防衛省関係者によると、作業船は1日に、高性能カメラやロボットアームを備えた遠隔操作型無人潜水機(ROV)を海中に投入。海底に広げた大型の網の上に、機体の一部を移動させていた。
引き揚げ作業の現場は、宮古島の西方にある伊良部島の北約6キロ、水深約106メートルの海底。事故時に乗っていた10人のうち、1日夜までに6人が海中から引き揚げられている。【内橋寿明】