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「日本で生きたい、在留資格を」 日本で育った外国ルーツの子ら訴え


 日本で生きたい。在留資格をください――。

 収容を一時的に免除する「仮放免」中で、強制送還の恐れがあるクルド人の子どもたちなどが24日、東京都千代田区の参院議員会館で記者会見した。

 日本で生まれ育ったり、幼少期から過ごしたりする小学5年から高校2年までの9人が出席。日本で家族と暮らしながら学び続け、希望の仕事に就くために必要な在留資格を与えるよう、流ちょうな日本語で訴えた。

 子どもたちの両親は全員トルコ出身のクルド人で、家族で埼玉県内に暮らす。母国では迫害の恐れがあるとして難民申請したが認められていない。

 国会で審議中の出入国管理及び難民認定法(入管法)改正案が成立すれば、3回目以降の難民申請者は強制送還が可能になる規定がある。子どもたちは、「拘束などの危険があるトルコに送還されるのでは」と心配している。

 仮放免中は就労が禁止され、移動は制限され、国民健康保険にも加入できない。

 会見で、中学2年の女子生徒は2歳の妹が高熱を出しても病院に連れていけなかったことを明かし、「同じ人間なのになぜ病院に行けないのか。とても悔しかった」と話した。

 高校2年の女子生徒は日本で大学進学を希望する。成績に問題はないが、入管法案の審議が進むことに不安を持つ。「(送還され)トルコに行ったら、(言葉が分からないので)マイナスから勉強しないといけない」と語った。

 仮放免は定期的に、期間延長許可を得るため入管に出頭する必要もある。

 中学1年の男子生徒は「入管に行った時に『クソガキ』や『誕生日にここ(入管)に来い、来ないと分かるよね』と言われたことがある。外国人だというだけで悪者扱いされるのは嫌です」と話した。同じく仮放免中で、来日22年になる40代のクルド人男性も会見に同席。「帰れば逮捕される。子どもたちには未来を与えてほしい」と訴えた。

 会見を準備した支援団体「編む夢企画」の織田朝日さん(50)は「子どもたちなど当事者の話を聞かず悪者のようにレッテルを貼って法律を通すのはフェアではない」と話した。【和田浩明】

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