バイデン氏、発言が批判浴びたマクロン氏と台湾情勢を協議 結束確認

　バイデン米大統領は20日、フランスのマクロン大統領と電話協議した。米ホワイトハウスによると、両首脳は中国が軍事行動を活発化させている台湾海峡の平和と安定の維持の重要性を確認したという。マクロン氏は4月上旬、台湾情勢について「欧州は米中のいずれにも追随すべきでない」と発言して国際的に批判を浴びた。両首脳は電話協議で改めて米欧の結束を確認した格好だ。

　マクロン氏は5～7日、欧州連合（EU）のフォンデアライエン欧州委員長と共に中国を訪問し、習近平国家主席と会談した。バイデン氏とマクロン氏は電話協議で、マクロン氏らの訪中について意見を交わし、インド太平洋地域でのルールに基づく国際秩序の推進などについて協議したという。

　バイデン氏はマクロン氏との電話協議に先立って、フォンデアライエン氏とも電話協議した。【ワシントン鈴木一生】