イスラエルの商都テルアビブで7日夜、アラブ人の男が車で通行人をはね、観光客1人が死亡、7人が負傷した。男は駆けつけた警察官らに射殺された。イスラエル警察は、車を使ったテロ事件とみて捜査している。
警察によると、男はイスラエル中部に住むアラブ人(44)。テルアビブの海岸沿いを車で走った後、通行人に突っ込んだ。死亡したのはイタリア人男性(35)で、負傷者も観光客だったという。警察は男が車から武器を取ろうとしたため、射殺したとしている。
イスラエル治安部隊とパレスチナ人(アラブ人)は、エルサレムにあるユダヤ教とイスラム教の聖地「神殿の丘」で5、6日に衝突。その後、パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスがロケット弾を発射し、イスラエルが報復攻撃をするなど、双方の緊張が高まっている。
イスラエルが占領するヨルダン川西岸でも7日、パレスチナ人が銃撃事件を起こし、ユダヤ人入植者2人が死亡している。【エルサレム三木幸治】