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捜査指揮の検事「トランプ氏は他の犯罪を隠すため記録を改ざん」


 米東部ニューヨーク(NY)州の大陪審に起訴されたトランプ前大統領(76)は4日、ニューヨーク市内の裁判所に出廷した。閉廷後に公表された起訴状などによると、トランプ氏は2016年大統領選前後で、有権者に自身の不利な情報を隠そうと、不倫の口止め料の支払いなどで業務記録を改ざんしたとされる。訴因の数は34で、トランプ氏は全てで無罪を主張した。

 米大統領経験者が刑事事件で被告となるのは初めて。捜査を指揮した州のマンハッタン地区検察のアルビン・ブラック検事は閉廷後に記者会見を開いた。改ざんは口止め料の支払いがNY州法や連邦法の選挙資金規定に抵触することを隠そうとする意図があったと指摘。「他の犯罪を隠すために行われた業務記録の改ざんは誰であろうと重罪だ」と説明した。

 起訴状などによると、トランプ氏は大統領選への立候補を表明した後の15年8月から大統領在任時の17年12月にかけ、当時の顧問弁護士らと選挙で不利な情報を金銭などで解決する「キャッチ・アンド・キル」と呼ばれる隠蔽(いんぺい)工作を画策。大統領選直前にトランプ氏と過去に不倫関係があったと主張する元ポルノ女優のストーミー・ダニエルズさんに計13万ドル(現在のレートで約1700万円)の口止め料を支払った。

 この支払いで、トランプ氏は顧問弁護士に親族企業を通じて弁済した際、存在しない弁護士費用として会計処理を偽ったとされる。別にトランプ氏との不倫関係を主張したモデルの女性に15万ドルの口止め料を支払った際にも知人の会社を通じて同様の隠蔽(いんぺい)工作を行ったという。

 トランプ氏は4日午後に裁判所の建物内に入っているNY州のマンハッタン地区検察の事務所に出頭した。州の刑事司法手続きに乗っ取って、指紋採取などが行われたとみられる。通常の被告人に対する取り扱いとは異なり、写真撮影は行われなかった模様だ。手錠もかけられなかった。トランプ氏は閉廷後、南部フロリダ州の邸宅に向けて出発した。【ワシントン鈴木一生】

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