高崎山自然動物園(大分市)で26日、開園70周年を記念した式典やイベントがあった。5178人が来園し、餌をむさぼるサルを撮影したり、宝探しゲームに参加したりして楽しんだ。
園は1953年3月15日、畑を荒らしていたサルを餌付けし、観光資源にしようと、当時の上田保市長が開設した。これまで、二つの群れで「ボスザル」となったベンツなど、個性豊かなサルたちが注目を浴びてきた。2022年4月に市直営となった。
記念式典には、市観光大使で市出身のタレント、指原莉乃さんが「サル一筋70年、すごいですね、おめでとうございます」などとお祝いのメッセージを動画で寄せた。また、1月の「高崎山サル博士検定」でただ一人90点以上を取り、博士の称号を獲得した別府市の准看護師、小川勇一さん(52)に記念バッジが贈られた。
小川さんは「7年前から高崎山に通っていて博士になれ、うれしい。サルたちがのびのび生活している様子を観察でき、癒やされます」と魅力を語った。
イベントでは、高崎山のマスコットキャラクター「たかもん」と浜町保育所の園児が一緒にダンスを披露し、大きな拍手が起きた。大分市の小学5年生、伊東莉子さん(11)は「子ザルたちの目がうるうるしていて可愛かった。また遊びに来たい」と笑顔で話した。【石井尚】