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安倍氏がトランプ氏に贈ったゴルフ用品どこへ 法定管理されず不明


 米連邦下院監視・説明責任委員会の民主党の委員は17日、共和党のトランプ前大統領が在任中の2017~18年に安倍晋三首相(当時)から贈られたゴルフのパターとドライバー(計3500ドル=約46万円相当)やエルサルバドル政府から贈られた等身大の肖像画が所在不明になっているとの調査結果を発表した。高額な贈答品は連邦政府の財産となり、受領者が保有するためには市場価格で買い取る必要がある。法律で定められた管理や売却の記録は残っておらず、公文書の私邸への持ち出しに続いて、トランプ氏の順法意識の欠如が浮き彫りになった。

 17日公表された調査報告書によると、トランプ氏や妻メラニア氏、ホワイトハウス高官だった長女イバンカ氏と夫のクシュナー氏らは17~21年、外国政府首脳や高官から受け取った贈答品のうち117点(総額29万1000ドル=約3835万円相当)について、法律で定められた国務省への報告を怠っていた。

 この中には、天皇陛下が19年のトランプ氏の国賓訪日時に贈った青い陶器の飾り鉢、サウジアラビアから受け取った短剣やコートなど計17点(推定価値4万8000ドル以上)、インドから受け取った花瓶や絨毯など計17点(同4万7000ドル以上)、中国から受け取った花瓶や掛け軸など5点(同3400ドル以上)などが含まれていた。

 天皇陛下が贈った陶器を含めて未報告の贈答品の大半は現在、国立公文書記録管理局(NARA)や連邦政府の管理下に置かれている。しかし、安倍氏が17~18年にトランプ氏に贈ったゴルフ用品、エルサルバドルの大統領が20年に現地の米国大使館を通じて贈った等身大のトランプ氏の肖像画、クシュナー氏がエジプトから受け取った銀の装飾が入った箱などの所在が不明だという。

 米国の法律では、大統領や政府職員が外国政府から415ドル(約5万5000円)より高価な贈答品を個人的に受け取ることを原則として禁止。高価な贈答品を受け取った場合は政府の財産となり、国務省に報告して情報公開の対象となる。正副大統領や家族が受け取った贈答品は、NARAが管理し、大統領在任中の公文書などと共に記念図書館で管理することも多い。受け取った人が保有を希望する場合は、市場価格で買い取る必要がある。

 下院監視委は22年、民主党の主導で、トランプ氏が外国政府当局者からの贈答品を公的に報告していなかった疑惑について調査を開始。外国からの贈答品がトランプ政権の外交方針に影響を与えた可能性について検証しており、17日に暫定的な調査結果を公表した。【ワシントン秋山信一】

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