韓国大統領夫人、安藤忠雄氏と懇談 「美術館建設など協業」打診

　韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の金建希（キム・ゴンヒ）夫人（50）は17日、建築家の安藤忠雄氏と東京都内で、昼食を共にしながら懇談した。韓国大統領府によると、金氏は「韓日両国の社会貢献活動における交流や、韓国の美術館建設などの協業を積極的に考えてほしい」と呼びかけた。安藤氏は「韓国と日本が建築など多様な分野でより身近になってほしい」と応じたという。

　金氏は安藤氏とかねて交流があり、今年1月1日にも「韓日両国の親密な交流に寄与する縁をつないでいこう」と書簡で安藤氏に呼びかけていた。

　金氏は、学生時代に絵画や美術教育を専攻。今はファーストレディーとしての活動に専念しているが、2012年に検察官だった尹氏と結婚してからも美術展を企画・運営する会社の代表を務めていた。

　金氏は17日、朝鮮の工芸品を愛した民芸活動家、柳宗悦が設立した日本民芸館（東京都目黒区）も訪問した。【坂口裕彦】