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武装集団のロシア侵入 反プーチン政権姿勢のロシア人組織が関与主張


 武装集団がロシア西部の国境地帯に侵入した事件を受け、ロシアの安全保障会議は3日、治安対策の強化を議論した。一方、ウクライナを拠点とするロシア人の極右民兵組織が、事件に関与したと主張。この主張が正しければ、ロシアとウクライナの衝突にとどまらず、事件は第三者が絡むという複雑な様相を呈してきた。

 ロシアの連邦保安庁は、西部ブリャンスク州の村に侵入したウクライナの武装集団を退却させたが、銃撃により住民2人が死亡したと説明している。プーチン露大統領は3日開かれた安全保障会議の冒頭で、テロ対策の強化に取り組む意向を示した。

 一方、反プーチン政権姿勢の武装組織「ロシア義勇軍」は事件発覚後、通信アプリへの投稿でブリャンスク州に侵入したことを認める声明を発表。組織はロシアからドイツに移住した極右活動家のデニス・ニキティン氏がウクライナを拠点として、組織しているといわれてきた。

 ニキティン氏は3日の英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)の取材に応じ、事件について「ロシア国民に鎖につながれたまま生きていく必要がないことを教えようとした」と言明。プーチン政権に対する蜂起を促す考えを示唆した。

 ウクライナ政府は事件への関与を否定しているが、ニキティン氏はウクライナ政府の許可を得て、国境地帯を通ってロシアに侵入したとも主張。ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」によると、ニキティン氏はウクライナ政府の管轄下に置かれた部隊「アゾフ大隊」と密接に関係してきた人物だという。今後、同氏の発言が物議を醸す恐れも出てきそうだ。

 フィナンシャル・タイムズ紙は事件発覚を受け「ロシアのゲリラがキーウ(ウクライナ政府)に加担する準備をしてきたことが示された」とも指摘している。【モスクワ大前仁】

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