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52年前の殺人事件の容疑者特定 民間のDNAデータベース鍵に 米


 米東部バーモント州バーリントンの警察当局は21日、約52年前の未解決殺人事件の容疑者を特定したと発表した。DNA情報から家系を調べるための民間のデータベースを利用して絞り込んだが、容疑者は1986年に死亡していた。警察当局は「民間のDNAデータベースが未解決事件の捜査で重要だと実証された」と強調した。

 警察の発表や米メディアによると、71年7月20日、バーリントンのアパートで女性教師のリタ・カランさん(当時24歳)が死亡しているのを帰宅した同居人が見つけた。警察は絞殺と断定したが、未解決のまま半世紀がたった。

 警察が今回特定した容疑者は、現場の2階上に妻(事件後に離婚)と住んでいた男性だった。事件当時、夫妻は「(遺体発見の)前夜からずっと一緒にいた。不審な音や口論は聞いていない」と警察に証言していたという。

 警察は2014年に遺体のそばにあったタバコの吸い殻からDNAを検出し、犯罪者のデータベースを調べたが、一致するデータはなかった。警察は19年に捜査を再開。遺伝子情報から家系をたどる民間のデータベースとの照合を企業に依頼したところ、吸い殻から検出されたDNAが、容疑者の父系、母系双方の親族のDNAと類似していることが確認された。データベースの登録者は、捜査機関による2次利用を承認するかどうか選べる仕組みになっていた。

 警察が、容疑者の当時の妻から改めて聴取したところ、事件前夜に容疑者と口論になり、容疑者が一時外出していたことや、警察に虚偽の証言をしたことを認めた。妻は容疑者が殺人に関与したか知らなかったが、容疑者から「過去に犯罪歴があるため、警察に疑われる」と偽証を要求されていたという。また、容疑者の再婚相手からは、かっとなって暴力を振るう傾向があり、「過去に首を絞められ、友人はナイフで刺された」との証言も得た。

 容疑者は事件後、タイに一時渡航。米国に戻った後、86年に西部サンフランシスコのホテルで薬物の過剰摂取で死亡した。【ワシントン秋山信一】

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