警視庁などは15日、JR東京駅(東京都千代田区丸の内1)で特殊詐欺の被害防止キャンペーンを開いた。ゲストに招かれたタレントの石原良純さんは駅構内で通行人らにチラシを配り、「自分だけは大丈夫と思わないで」と注意を呼びかけた。
キャンペーンは警視庁のほか、全国銀行協会と埼玉、千葉、神奈川の各県警が参加。トークショーの中で石原さんは、現金自動受払機(ATM)の近くでは携帯電話を使わないなどの特殊詐欺対策を紹介。また、全国で相次ぐ広域強盗事件にも触れ、「今こそ自分の身を守る対策を考えて」と注意を促した。
警視庁によると、昨年1年間で4都県の特殊詐欺認知件数は8151件(前年比1186件増)だった。被害額は約173億円(同32億円増)に上り、いずれも全国の約半数を占めた。【鈴木拓也】