「八つ当たりで」振り袖に墨汁、容疑で再逮捕 二十歳の式典で被害

　北九州市で1月に開かれた「二十歳（はたち）の記念式典」で、複数の参加女性の晴れ着に墨汁のような黒い液体がかけられた事件で、小倉北署は14日、器物損壊容疑で若松区大池町の会社員、平井英康（よしのり）容疑者（33）を再逮捕した。同署によると「八つ当たりとして振り袖を汚そうと思った」と容疑を認めているという。

　再逮捕容疑は1月8日午後0時10～15分ごろ、式典会場だった小倉北区の北九州メディアドーム付近の路上で、女子大学生（20）が着ていた振り袖などに墨汁のような黒い液体をかけて汚したとしている。被害額は約60万円相当だった。

　女子大学生は路上で何者かから「何か黒いものがついていますよ」などと声をかけられ被害に気づいており、同署は平井容疑者が墨汁をかけた直後に自ら女性に声をかけたとみている。

　同様の被害はこれまで12件確認されており、同署は余罪を調べている。【成松秋穂】