元経団連会長でトヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎さんの死去を受け、元経団連会長でキヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長は14日、「日本の経済界にとってかけがえのない方だった。経済界の大先輩として尊敬する方の訃報に接し、謹んで哀悼の意を表する」とのコメントを発表した。
コメントでは、日本車が日米間の貿易摩擦で揺れていた1980年代にさかのぼり、「(当時)トヨタの経営を担われ、その難局を乗り切られるとともに同社のグローバル化の礎を築いた」と指摘。その後、経団連会長として税制改革や行革などに取り組んだ実績にも触れながら、「経済界の発展に多大なる貢献をされた」と故人をしのんだ。【中島昭浩】