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広域強盗「指示役」疑いの渡辺容疑者、タイでも特殊詐欺に関与か


 全国で相次ぐ広域強盗事件で指示役だった「ルフィ」と名乗る人物の可能性があり、フィリピンを拠点とした特殊詐欺グループのリーダーとされる渡辺優樹容疑者(38)が渡比前の2017年ごろに、タイでも特殊詐欺に関与していた疑いがあることが捜査関係者などへの取材で判明した。渡辺容疑者のグループによる被害は60億円以上に上るとみられているが、被害規模はさらに広がる可能性がある。警視庁捜査2課は実態解明を進める。

 公告や捜査関係者によると、渡辺容疑者は17年に出国。タイに向かったとみられ、同年8月から12月、日本国内にいた「受け子」に指示するなどして被害者のキャッシュカードを詐取し、現金をだまし取った疑いがもたれている。

 同年12月1日には、渡辺容疑者の仲間の女性が詐取金約3700万円を手荷物に詰め、愛知県の中部空港からタイ・バンコクに出国しようとした。警察官に見つかって出国できなかったが、公告では、この現金の「所有者」は渡辺容疑者としている。女性は特殊詐欺でだましとった現金の運び屋だったとみられ、窃盗容疑で逮捕された。

 渡辺容疑者はその後、18年11月までにはフィリピンに拠点を移したとみられる。フィリピンでもタイと同様の手口で詐取金を日本から回収していたとみられ、19年4月には交際相手だった女性に、現金約2000万円を日本からフィリピンに運搬させていたことも分かっている。

 警視庁捜査2課は、摘発を逃れるために拠点を転々とさせ、日本から複数の運び屋に詐取金を運ばせたとみて調べている。

 一方、渡辺容疑者は一連の広域強盗事件を指示していた疑いもある。東京都内で昨年12月にあった強盗傷害事件に関与した男性容疑者(22)は事件後にフィリピンへ出国しており、特殊詐欺と同様に現金を運ばせていた可能性がある。【林田奈々、遠藤龍】

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