九州を中心に展開するうどんチェーン店「資（すけ）さんうどん」の店舗で撮影された迷惑行為の動画がSNS（ネット交流サービス）で拡散している問題で、運営会社「資さん」（本社・北九州市）をSNSなどで応援する動きが出ている。店舗では通常通りの営業を再開していて、ネット上では客などからの激励の言葉が集まり始めている。
資さんによると、同社が被害公表後の1日以降からネット上を中心に激励のコメントが見られるようになった。3日の時点では同社へメールも届いていて、今回の迷惑行為に負けず営業する店舗を激励する内容という。
ツイッター上では「＃負けるな資さんうどん」というハッシュタグでの投稿が相次いでいる。内容は「どんなことがあろうと全力で食べ続ける」とか「北九州のソウルフードといえば資さん」「車で30分かけても行く」「世界一のうどん屋さん」「北海道からも応援します」などという声も寄せられている。
同社広報部は「ここまでの激励は想定外で、従業員一同喜んでいるとともにさらに頑張ろうという気持ちになっている。お店を続けることで恩返しをしたい」と話す。ツイートには同社の佐藤崇史社長も自らのページで「本当に励みになり、感謝しかありません」と謝意を示している。
資さんうどんは、1976年に北九州市戸畑区の店舗で創業。同市内の約20店舗を中心に、山口から鹿児島まで計7県で店を展開する。
今回の迷惑行為は、男性客が共用スプーンで卓上の天かすを食べている様子が映されており、卓上に置いている天かすやとろろ昆布などの無料の食材を全て入れ替えて容器を洗浄、消毒をした上で通常通りの提供を再開している。希望者には天かすなどを個包装して提供もしているという。
同社では1日に福岡県警小倉北署に被害届を提出。同署は偽計業務妨害容疑で捜査している。【林大樹】
大谷翔平・野球ニュース