東京都八王子市の東京都立大南大沢キャンパスで昨年11月、教授で社会学者の宮台真司さん(63)が襲われた事件で、容疑者が事件の1週間前に宮台さんの教授室付近に立ち寄っていたことが捜査関係者への取材で判明した。警視庁捜査1課は、この時も襲撃を計画していたとみて調べている。乗っていた自転車などから、捜査1課は昨年12月に死亡した無職男性(41)=相模原市南区=が容疑者とみて裏付けを進めている。
捜査関係者によると、昨年11月22日午後2時ごろ、容疑者が都立大南大沢キャンパスの建物に入り、宮台さんの教授室があるフロアを移動している様子が防犯カメラに映っていた。一度、大学敷地外に出た後、午後6時ごろに再び同じ建物に侵入していたという。
宮台さんはこの日、授業する別の建物に直接向かい、教授室には立ち寄らなかったという。【鈴木拓也、木原真希、岩崎歩】