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通報者はスマホ使って映像共有 横浜市消防局がシステム運用開始


 横浜市消防局は1日、119番の通報者が現場の状況をスマートフォンを使って映像で消防司令センターに伝えるシステムの運用を始めた。傷病者や現場の様子を詳しく把握することで、迅速な措置につなげることが狙い。また動画で応急手当ての方法を通報者に指導することも可能になる。

 運用が始まったシステムでは、119番通報を受けた消防司令センター側が必要と判断した場合、通報者のスマートフォンにSMS(ショートメッセージ)を送信。記されたURLに通報者が接続すると、スマートフォンのカメラ越しに映像が消防司令センターに共有される仕組みだ。

 また傷病者への応急手当てのやり方がわからない通報者に対しては、心肺蘇生や異物除去といった応急手当ての方法を教える動画を送ることもできる。

 これまで消防司令センターは、交通事故や土砂崩れなどが発生した際、通報者から口頭で伝えられる情報のみから状況を想定していた。新たなシステムの運用で、現場の状況を視覚的に把握でき、的確で迅速な支援が可能になるという。一方、通報者のプライバシーに配慮し、映像が通報者のスマートフォンや市消防本部に保存されることはない。

 消防司令センターが受けた22年の119番通報件数は約36万件。このうち心肺蘇生や異物除去を電話で指導した件数は2700件程度あったという。消防局司令課の担当者は、「これまで口頭だけだった情報が映像でも確認することができるようになり、救命率の向上にもつながると思う。ぜひ活用してほしい」と呼びかけている。【池田直】

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