全国で相次ぐ強盗事件のうち、昨年12月に東京都中野区で住人の男性にけがをさせて現金約3000万円を奪ったとして、警視庁暴力団対策課は1日、仙台市青葉区、自営業、真栄城健容疑者（31）を強盗傷害容疑で再逮捕した。この事件の逮捕者は6人目。
逮捕容疑は昨年12月5日午前10時50分ごろ、中野区の住宅に押し入り、住人の男性の顔面を殴って全治約2週間のけがをさせ、現金約3000万円を奪ったとしている。真栄城容疑者は昨年10月に東京都稲城市で起きた強盗傷害事件に関与したとして、今年1月に逮捕されていた。
捜査関係者によると、一連の広域強盗事件では「ルフィ」や「キム」を名乗る人物が指示役として関わっていたとされる。警視庁は、中野の事件についても、これまでに逮捕された実行役の容疑者の供述や押収したスマートフォンの解析などから、「キム・ヨンジュン」と名乗る人物が指示していたとみて調べている。
フィリピンの入管施設に収容され、別の特殊詐欺事件で警視庁から窃盗容疑などの逮捕状が出ている渡辺優樹（38）ら4容疑者は、一連の強盗事件で「ルフィ」などと名乗る指示役だった可能性があり、フィリピンと日本の両政府が身柄の移送に向けて協議を進めている。【林田奈々】
