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「ルフィ」名乗る人物、複数か=岡山の特殊詐欺事件でも指示―全国連続強盗との関連捜査・警察当局


 全国で相次ぐ強盗事件を巡り、「ルフィ」を名乗る人物が岡山県で起きた特殊詐欺事件で、容疑者の男に指示を出していたことが30日、関係者への取材で分かった。  男は山口県の強盗事件でも「ルフィ」の指示を受けたといい、警察当局は複数の人物が同じ名前をかたり、強盗や特殊詐欺の実行役に指示を出していたとみて調べる。  関係者によると、男は高額報酬をうたう「闇バイト」に応募。特殊詐欺の詐取金を受け取る「受け子」の仕事を打診され応じると、東京都東村山市の西武新宿線久米川駅に呼び出され、「ルフィ」を名乗る人物に会って準備資金を受け取った。30~40代の中肉中背で、アクセントから関西地方出身者と感じたという。  男はその後、追跡されにくい通信アプリ「テレグラム」で「ルフィ」からの指示を受け、昨年11月6日に岡山県総社市で起きた特殊詐欺事件と、翌7日の山口県岩国市の強盗未遂事件に関与したなどとして逮捕、起訴された。  捜査関係者によると、警察当局は、岩国市の事件を含む一連の強盗は、同一グループが関与したとみて調べている。指示役とされる「ルフィ」については、フィリピンの入管施設に拘束中で、警視庁が窃盗容疑などで逮捕状を取っている渡辺優樹、今村磨人両容疑者らとの見方を強めており、男が会った「ルフィ」は日本にいる別の人物の可能性がある。  同一グループの複数のメンバーが「ルフィ」を名乗っていた可能性もあるとみて、警察当局は人物の特定などを急いでいる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕フィリピン・マニラ首都圏にある入国管理局の収容所で拘束されている渡辺優樹容疑者(国家捜査局提供・時事)
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