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子供らが日本発の義足体験=パラアスリートに共感―ブラジル


 【サンパウロ時事】ブラジルの最大都市サンパウロにある日本政府の文化発信拠点「ジャパン・ハウス」で28日、競技用義足開発の第一人者であるサイボーグ社(東京都江東区)の遠藤謙社長(44)によるワークショップと体験会が開かれ、健常者の子供らが義足を装着した歩行に挑戦した。遠藤氏は1週間の日程でサンパウロを訪れ、同国パラリンピック委員会や選手、障害のある子供らと意見交換を重ねている。  父母と3人で参加したサンパウロ在住の小学生エンヒッキ・アウベス君(10)はパラリンピックの展示を前に「オリンピックと同じくらいすごいと思う」。初めての義足に「重くてとても疲れた。脚のない人はとても大変だと思った」と思いをはせた。  遠藤氏は、パラ競技強豪国ブラジル政府の障害者スポーツに対する熱心さに感銘を受ける一方で、子供らが体に合った義足を使えていない状況が印象に残ったと話す。  「(ブラジルの)トップアスリートを世界的ヒーローに引き上げ、それを見た子供たちが自分も走りたいと思える受け皿をつくりたい」。遠藤氏は、夢である「100メートル走で義足が世界記録を作る」日に向け、ブラジルなど途上国で普及に努める決意だ。 【時事通信社】 〔写真説明〕28日、ブラジル・サンパウロの「ジャパン・ハウス」で、少年に競技用義足での歩き方を指導する遠藤謙氏(左)
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