富岡町で初の演劇祭＝１７団体参加、町に活気―福島

　福島県富岡町で２０日、県内外の１７団体がさまざまな演目を披露する「富岡演劇祭」が開幕した。「ゲキ（劇）でゲンキな町づくり」がテーマで、開催は今年が初めて。２２日まで。 　主催するのは、東日本大震災や東京電力福島第１原発事故を体験した被災者の語り部活動を行うＮＰＯ法人「富岡町３・１１を語る会」。運営には富岡町民らが携わっている。 　この日のオープニングセレモニーでは、震災当時や避難指示解除後の町民の日常を記録した写真をスクリーンに映し出しながら、町民劇団員が寸劇を披露した。 　２１日は劇作家平田オリザさんらが「演劇は町をゲンキにできるか？」を主題にシンポジウムを開催。２１、２２日は語り部と一緒に大型バスで町内を回るツアーを実施する。 　被災地支援のボランティア活動を行ってきたという神奈川県藤沢市の７０代男性は「町外と町内の人が打ち解けるきっかけとして、演劇はいい手法だと思った。次回も開いてほしい」と話した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕富岡演劇祭のオープニングセレモニーで寸劇を披露する町民劇団員ら＝２０日午前、福島県富岡町