ロ軍、主力戦車の投入検討か＝宣伝戦が主目的―英分析

　英国防省は１９日、ロシアがウクライナの戦場に主力戦車Ｔ１４の投入を検討しているとの分析を公表した。昨年１２月下旬撮影の人工衛星画像によると、ロシア南部の訓練場付近で少なくとも２台のＴ１４が確認された。同地は昨年２月のウクライナ侵攻前の準備活動に関連しているという。 　英国防省は「Ｔ１４配備はロシアにとって危険性の高い決定になるだろう」と指摘。Ｔ１４には、開発の遅れや製造上の問題などが付きまとってきた経緯があるためで、さらにロシア軍の他の戦車よりも大きく重く、兵たん面で課題があるとみている。 　また同省は「仮に配備されたとしても、プロパガンダのために使うのが第一の目的だろう」と強調した。生産台数が少なく、ロシア軍の司令官は戦闘においてこの戦車を信用しないだろうと説明した。　【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアの主力戦車Ｔ１４＝２０１５年５月、モスクワ（ＡＦＰ時事）