２２年の救急出動、過去最多＝「１１９番の適正利用を」―東京消防庁

　東京消防庁は１７日、２０２２年の救急隊の出動件数が過去最多の８７万２１０１件（速報値）に上ったと発表した。１件当たりの活動時間も最長を記録。新型コロナウイルス関連の救急要請増加が要因とみられ、同庁は「通報件数も増加している。１１９番は緊急時に利用して」と呼び掛けている。 　同庁によると、出動件数はこれまで１９年の８２万５９２９件が最多だった。 　２２年の１１９番件数は現在の集計方式に変わった１５年以降で最多の１０３万６６４５件（同）で、「隊員の確保が厳しい状況」という。　 　１件当たりの平均活動時間も、これまで最長だった１３年の１０１分５秒から１１３分５９秒に延びた。病院が新型コロナ対応などに追われる中、受け入れ先を見つけるのに時間を要したとみられる。 　１１９番の中には「どこの病院が開いているか教えて」「不審な人がいる。見に来てほしい」といった不要不急の内容も含まれており、同庁は「救急車を呼ぶか迷ったら救急相談センター（＃７１１９）に相談して」としている。（了）【時事通信社】