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戦争犯罪捜査に3Dスキャナー=迅速化や記録保存に期待―ウクライナ


 【ワルシャワ時事】ウクライナが戦争犯罪の捜査に3Dスキャナーを本格的に活用し始めた。ロシアによる昨年2月の侵攻開始以降、ウクライナ当局が記録した戦争犯罪は4万件を超えており、最新技術の導入で、捜査の迅速化や将来想定される裁判に向けた記録の保存が期待されている。  使用しているのは、ルクセンブルクの製造会社「アーテック3D」のスキャナー。ウクライナの要請を受け、ルクセンブルク政府が財政支援を決め、昨年11月に30台の提供が実現した。犯罪現場や遺体、砲撃で破壊された車両などを、3D画像で記録することができる。スキャナーは携帯可能で、約1時間の研修で使えるようになるという。  ウクライナでは現在、オンラインで研修を受けた30人がスキャナーを使う。戦争犯罪の記録を続けるキーウ法医学科学研究所のナタリア・ネスター副所長は「犯罪現場の記録・保存や犠牲者の身元特定、司法解剖の記録などにスキャナーを必要としている」と説明。「(犯罪の)証拠をデジタルで残すことが極めて重要だ」と強調する。行方不明者の写真と照合すれば、遺体の身元特定につながる可能性もある。  同社の3Dスキャナーは、ウクライナ東部で2014年に起きたマレーシア航空機撃墜事件で、多数の犠牲者を出したオランダの捜査当局が使用。ウクライナ側が今回提供を要請するきっかけになった。  アーテック3Dのユーヒン最高経営責任者(CEO)は、4万件に上る戦争犯罪は「1カ国で消化できるものではない」と指摘。「(復興には戦争犯罪の)現場を早く片付けなければならないが、そうすると証拠も失われる。スキャンして保存しておけば、後に使うことができる」とも話している。 【時事通信社】 〔写真説明〕キーウの住宅を襲ったドローンの残骸を3Dスキャナーで記録するウクライナの専門家=2022年12月、キーウ(キーウ法医学科学研究所のナタリア・ネスター副所長提供・時事)
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