ボルソナロ派の抑え込み強化＝資産差し押さえ申し立て―ブラジル

　【サンパウロ時事】ブラジル最高裁は１１日、ボルソナロ前大統領支持者らが連邦議会など三権の長の庁舎を襲撃した事件を受け、往来での自由妨害行為や公共機関への侵入を厳しく取り締まるよう自治体に求めた。支持者らはボルソナロ氏が惜敗した昨年１０月の大統領選結果を覆すよう求め、８日に首都ブラジリアの連邦議会と大統領府、最高裁に押し入り、破壊行為を働いた。 　最高裁の命令を受け、ブラジリアや最大都市サンパウロなどでは警官らによる厳戒体制が敷かれた。ボルソナロ氏支持者らはインターネット交流サイト（ＳＮＳ）などを通じ、全国で「権力奪還のための大規模デモ」への参集を呼び掛けていたが、実施は見送られた。 　一方、検察当局は１０日、襲撃への関与が疑われるボルソナロ氏らの資産差し押さえを連邦会計検査院に申し立てた。また、ジノ法務・公安相は、農業や銃器愛好家、自営業関係者らが襲撃事件に関わった支持者らに資金を提供した疑いがあるとの見解を示した。　【時事通信社】 〔写真説明〕ブラジル大統領府に侵入するボルソナロ前大統領支持者ら＝８日、ブラジリア（ＡＦＰ時事）