理事長らを厳重注意処分＝宇宙医学研究のデータ捏造―ＪＡＸＡ

　宇宙飛行士で医師の古川聡氏（５８）が責任者を務めた宇宙医学に関する研究にデータの捏造（ねつぞう）などが見つかった問題で、宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）は１１日、山川宏理事長らを厳重注意とするなど役員３人、職員１人の処分を発表した。いずれも１０日付で、古川氏については明らかにしなかった。古川氏は１２日午後、記者会見する。 　担当の佐々木宏理事が訓告、山川理事長ら２人が厳重注意、研究に関わった職員１人が停職１４日とされた。　 　ＪＡＸＡは昨年１１月、２０１６～１７年に行われた宇宙医学に関する地上実験で、研究者２人が被験者との面談による心理評価を捏造するなど、国が定める医学研究に関する倫理指針に抵触する事案があったと発表。古川氏に直接の関与はなかったが、「管理監督責任がある」としていた。（了）【時事通信社】