手製銃製造容疑で男を書類送検＝ネットで作り方調べたか―爆発物とタイマーも所持・北海道警

　爆弾の原料になる黒色火薬を所持したとして北海道警に逮捕された札幌市の男が、殺傷能力のある手製銃や爆発物を自宅に保管していたことが１１日、捜査関係者への取材で分かった。銃は鉄パイプなどで自作したとみられ、道警は武器等製造法違反（無許可製造）と銃刀法違反（所持）などの疑いで男を書類送検した。 　容疑を認めているといい、道警はインターネットで製造方法を調べたとみて、詳しい動機を調べる。 　捜査関係者によると、男は札幌市白石区の無職諏訪博宣被告（２９）。自宅で黒色火薬約３１６グラムを所持したとして、２０２２年１０月に火薬類取締法違反容疑で道警に逮捕され、同１１月に起訴された。 　この事件の捜査の中で、諏訪容疑者が同年４～７月ごろ、自宅で鉄パイプなどを使って銃を製造した疑いが浮上。押収して鑑定した結果、殺傷能力があると確認された。自宅からは、弾丸や爆発物も見つかった。 　爆発物と一緒にタイマーも発見され、組み合わせて使うことで、時限爆弾のような働きをするとみられる。肥料などに含有され、火薬の原料となる硝酸カリウムも押収された。　（了）【時事通信社】