大阪府警福島署員３人を不起訴＝勾留中自殺で虚偽報告容疑―地検

　大阪府警福島署の留置場で女性殺害事件の容疑者が自殺した問題を巡り、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で書類送検された同署員３人について、大阪地検は２８日、不起訴処分とした。男性警部補と男性巡査部長が起訴猶予、男性巡査が嫌疑不十分とされた。 　地検は、警部補と巡査部長について「人事上の処分を受けていることなど諸事情を勘案した」と説明。巡査については「内容虚偽の文書の作成に関与したと認めるに足りるまでの事実が認定できなかった」とした。　 　殺人容疑などで再逮捕された高井凜容疑者＝当時（２８）＝は今年９月、Ｔシャツの裾を引き裂いたとみられる布製のひもなどを使って首をつり、自殺した。３人は、同容疑者の私物保管庫を点検していたとする虚偽の報告書を作成したとして、今月１４日に書類送検されていた。（了）【時事通信社】