佐川氏ら３人不起訴＝情報開示に虚偽回答容疑―東京地検

　学校法人森友学園を巡る財務省の公文書改ざん問題で、情報開示請求に対して文書が存在しないと虚偽の回答をしたとして、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で告発された同省元理財局長の佐川宣寿氏ら３人について、東京地検特捜部は２７日、嫌疑不十分で不起訴とした。 　自殺した同省近畿財務局職員赤木俊夫さん＝当時（５４）＝の妻雅子さん（５１）らが告発していたが、特捜部は「佐川氏らが開示請求への決裁をした時点で文書が残っているとの認識を認めるに足りる証拠はなかった」と判断した。 　告発状では、佐川氏らは２０１７年３～５月、学園側との応接録が存在するのに、第三者による複数の開示請求に「文書の保有が確認できなかった」とする虚偽の不開示決定通知書を作成したとしている。同省はその後の調査結果として、２１７件の応接録が廃棄されずに残されていたと公表した。　（了）【時事通信社】